竹工芸講座 in 佐渡 of 竹清堂




take.gifsei.gifdou.gif

SADO・伝統文化と環境福祉の専門学校にて
竹工芸の特別講座が行われた。

透し網代斜線文盛器の制作

前期 ① 草木染、染液の作り方
    ② 透し網代の編み方

染液の煮出し 蘇芳(すおう)染

1 染液煮出し.jpg

蘇芳(すおう)という木材をチップ状にした染料を染色釜で一時間程煮出し、漉し布で漉して蘇芳染液を作る。
蘇芳は古くは正倉院宝物の木工品にも使用されており、赤茶色の染色が可能。


染色ヒゴ

2 染めヒゴ.jpg染め分けられた赤茶ヒゴと黒ヒゴ。
竹巾1.5mm・厚 0.23mm・長 45cmのヒゴを350本使用。


編組工程

3 編み.jpg4 編み.jpg竹ベラを使用し、2本とびの透し網代で編組。慎重な編組作業5 編み.jpg

編み終えた後の目揃い。


6 編み途中.JPG片面半分編みこんだ状態

7 編み上がり.JPG編み終えた状態

後期講座

① フチ削りと火曲げ
② しぼり込み技法
生地固め

8 生地固め.jpg縁回りをボンド又は膠(にかわ)で塗り固める。


縁削りと火曲げ

9 縁削り.jpg10 火曲げ・アルコール.jpg縁の合せ部分を削った後、アルコールランプで火曲げを行い長八角形に成型


絞り込み作業

11 しぼり込み.jpg焦らずゆっくりと絞り込む。

12 しぼり込み.jpg絞り込みを終えクリップで仮止め。


絞り込んだ状態

13 しぼり込んだ状態.jpg外縁を取り付け内縁をはめ込み、仮止め。


斜線文ヒゴの取り付け

14 斜線ヒゴ取り付け.JPG15 斜線ヒゴ取り付け.JPG別に用意した斜線文ヒゴ2本を生地をはさむ様に取り付ける。


籐巻き工程

16 斜線ヒゴ取り付け.JPG17 斜線ヒゴ取り付け.jpg斜線文ヒゴを0.8mmの籐でからげ巻きを行う。


籐巻き工程

19 斜線ヒゴ取り付け.jpg学園祭用の作品を前にして


籐巻き工程

18 斜線ヒゴ取り付け.jpg斜線文ヒゴの取り付けを終わり、いよいよ高台の取り付けへ。


20 全員.JPG放課後も残って作業。


完成作品

20 仕上がり.JPG拭漆を施し完成した透し網代斜線文盛籃


 講習を終えて

佐渡は黒潮の分流である対馬海流の影響を受け、比較的に温暖な地で、竹材分布状況は真竹が南部及び東部海岸一帯に最も多く生育しており、篠竹は島内各地に自生している。 古来より竹工芸が盛んで、多種の日用雑器・生活工芸品が生産され国内はもとより海外にも輸出されていた。
竹工芸・陶芸・金工等の工芸作家も数多く輩出してきている。 
能の大成者・世阿弥が佐渡に配流されたこともあり島内には神社に付属した能舞台が30以上点在しており現在でも能楽が盛んな地でもある。
そんな伝統的な背景も有りSADO・伝統文化と環境福祉の専門学校は開校された。
 今回竹工芸の特別講座を前期・後期に分けて行ったが教育環境は整っており竹工芸の専任講師の指導も行き届いていた。 各自事前に用意した材料は巾1.5mm・厚0.23mm・長45cm・400本であるが、ひご作りは受講生全員良く作られていて、草木染による染色後の編組もスムーズに行えた。
最終日には全員が多少の差はあるが予定通りの制作工程をこなし作品完成までこぎつけている。
身に付けて来た技術を応用した作品作りが少しでも出来るように期待したい。